虫歯とは
虫歯は医学的に「齲蝕」と言い、私たちの口腔内に存在する細菌が出す酸によって、口腔内が酸性となり、歯が溶かされてしまうことを言います。虫歯には様々な分類がありますが、虫歯の進行度による分類(C0~C4)が最も知られている分類と言えるでしょう。
C0は最も初期の虫歯であり、歯冠部に白斑や不透明感、色素沈着があるものの、はっきりと侵蝕が確認できない状態を言います。歯に穴が開いているわけではないので、適切な処置により、健康な歯に回復することができます。
C1はエナメル質が侵蝕され、もはや自然治癒で健康な歯には戻らない状態を言います。エナメル質には神経が通っていないため、痛みは知覚できませんが、侵蝕されたエナメル質が黒く見えるなどの症状があり、一刻も早く歯科医院で治療を受けることが必要となります。
C2はエナメル質が侵蝕され、さらにその下層の象牙質まで侵蝕された状態です。冷たい食べ物や飲み物が歯にしみるなどの自覚症状が出てきます。C2まで症状が進行すると、患部を削って丈夫な材料で埋める、という歯科治療が必要になってきます。