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ブラッシングとフロッシング
虫歯予防や歯周病予防の最も基本となる方法は、毎日自分で行うプラーク・コントロールです。虫歯や歯周病の一番の原因は、口腔内の細菌の塊であるプラーク(歯垢)であるため、それらを定期的に除去、すなわちプラーク・コントロールを行うことが、虫歯や歯周病の予防にとって不可欠なのです。

具体的なプラーク・コントロールの方法は、まず第一に歯ブラシによるブラッシングにあります。歯の表面に付着している細菌は、バイオフィルムという集団を作り、薬などから身を守るバリアを張っています。ブラッシングはこうした薬剤に対するバリアで守られているプラークを物理的に破壊し、除去するという効果があります。

しかし、現代の日本では、ほとんどの方が歯磨きをしていると推測されますが、それにもかかわらず、虫歯や歯周病になる人は後を絶ちません。それはまず、「歯を磨く」ことと、きちんとしたプラーク・コントロールは別のことだからです。適当に歯ブラシを動かしているだけでは歯垢は落ちてはくれません。正しいプラーク・コントロールのために、正しい磨き方をマスターしておくことが必要なのです。
また、歯ブラシによるブラッシングだけでは、プラーク全体のおよそ50~70%程度しか落とすことができない、という研究結果もあります。そこで重要になってくるのが、デンタルフロスや歯間ブラシによる歯間清掃(フロッシング)です。フロッシングは欧米諸国では非常に普及しており、アメリカでは50%以上の普及率がありますが、日本ではまだマイナーな存在に留まっています。しかしながら、フロッシングを併用することによって、90%以上ものプラークを除去することができる、という研究報告もあり、フロッシングは虫歯や歯周病の予防に有効な方法であると言えます。