歯磨きの準備
有効なプラーク・コントロールを行うためには、自分に合った歯ブラシ、デンタルフロス、または歯間ブラシを用意することが必要です。特にデンタルフロスはまだ日本ではそれほど普及していませんが、フロッシングを併用することにより、歯ブラシだけでは除去しきれない歯間のプラークが除去でき、90%以上のプラークを除去することが可能ですので、虫歯や歯周病の予防には非常に有効と言えます。
歯ブラシは自分に合ったものを用意します。歯ブラシ先端の植毛部分(ヘッド)は、小さめのものが磨きやすいと言われています。サイズの目安としては、人差し指の第一関節ぐらいまでの大きさのものを選びます。動物などの毛を使ったものはタンパク質でできており、細菌が繁殖しやすく、また、柔らかすぎるためプラーク除去性能が十分ではありません。毛はナイロン製のものを選びましょう。
毛の硬さは、硬いほど垂直面に対するプラーク除去性能が高くなりますが、力を入れすぎると歯茎を傷つける場合もあります。ブラッシングはあまり力を入れすぎない磨き方が理想ですが、力がつい入りがちな人はふつう~やわらかめを、それほど力を入れない人はふつう~かためを選ぶと良いでしょう。また、歯茎が弱っている場合には、ふつう~やわらかめのものを選びましょう。