歯周病の予防
歯周病の予防方法は、基本的に、口腔内の有害な細菌を繁殖させすぎないことに尽きます。そのためには、口腔内のプラーク(歯垢)を常に除去するよう心がけることが必要となります。私たちの口腔内には、細菌が棲息しており、これを完全に0にすることは非常に困難です。しかし同時に私たちの体には免疫力があり、これらの細菌から身を守る力が働いています。ですので、細菌の勢力が私たちの免疫力で対応できる範囲であれば、歯周病になることは防げます。逆に、細菌が増殖し、免疫力で対処しきれなくなると、歯周組織の健康が脅かされることになります。したがって、口腔内を清潔に保ち、細菌の増殖を抑えることが、歯周病の予防にとって最も有効な手段となるのです。
このように、口腔内のプラークが増えすぎないように、可能な限り除去しておくことをプラーク・コントロールと呼びます。具体的なプラーク・コントロールの方法としては、歯科医院で行われる定期的なプロフェッショナル・ケアと、毎日自分で行うセルフ・ケアがあります。